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カチカチ山
2006年11月14日 (火) | 編集 |
カチカチ山って・・・あの昔話のカチカチ山ですよねぇ。

kachi1.jpg

河口湖畔を車で通り過ぎていたとき、ふとこの看板が目にとまりました。
「カチカチ山の舞台ってここだったのか??」
そんな疑問が湧き出てきました。

カチカチ山
 むかしむかし、おじいさんの家の裏山に、タヌキが住んでいました。
タヌキは悪いタヌキで、おじいさんが畑で働いていますと、
「やーい、ヨボヨボじじい。ヨボヨボじじい」
と悪口を言い、おじいさんの畑からイモをぬすんでいきます。
 おじいさんは、タヌキのいたずらに我慢ができなくなり、畑にワナをしかけてタヌキをつかまえました。
そして、タヌキを家の天井につるすと、そのまま畑仕事にでかけました。

 おじいさんがいなくなると、タヌキは人のよいおばあさんに言いました。
「おばあさん、わたしは反省しています。もう悪いことはしません。つぐないに、おばあさんの肩をもんであげましょうか?」
「だめだよ。そんなことを言って、逃げるつもりじゃあないのかい?」
「では、タヌキ秘伝の、饅頭を作ってあげましょう。とってもおいしいのでおじいさんが喜びますよ。もちろん、作り終わったら、また天井につるしてもかまいません。」
そういうので、おばあさんはタヌキのなわをほどいてやりました。
そのとたん、タヌキはおばあさんに襲いかかり、そばにあった棒でおばあさんを殴り殺すと、
「バカなババアめ、タヌキを信じるなんて」
と言って裏山に逃げていきました。
 
 しばらくして帰ってきたおじいさんは、たおれているおばあさんを見てビックリ。
オイオイと泣いていますと、心やさしいウサギがやってきました。
「おじいさん、どうしたのです?」
「タヌキのやつが、ばあさんをこんなにして、逃げてしまった」
「あの悪いタヌキですね。おじいさん、わたしがおばあさんの仇をとってあげます」

 ウサギはタヌキをやっつける方法を考えると、タヌキをしば刈りに誘いました。
しば刈りの帰り道、ウサギは火打ち石で『カチカチ』とタヌキのしばに火をつけました。
「ウサギさん、今の、『カチカチ』と言う音はなんだい?」
「この山はカチカチ山さ。だからカチカチというのさ」
しばらくすると、タヌキのしばが、『ボウボウ』と燃え始めました。
「ウサギさん、この『ボウボウ』と言う音はなんだい?」
「この山はボウボウ山さ、だからボウボウというのさ」
「ふーん」
そのうち、タヌキの背負ったしばは、大きく燃えだしました。
「なんだか、あついな。・・・あつい、あつい、助けてくれー!」
タヌキは背中に、大火傷を負いました。
 
 次の日、ウサギはとうがらしをねって作った塗り薬をもって、タヌキの所へ行きました。
「タヌキくん、火傷の薬を持ってきたよ」
「ありがたい、背中が痛くてたまらないんだ。はやく塗っておくれ」
ウサギはタヌキの背中のやけどに、とうがらしの塗り薬をぬりました。
「うわーっ! 痛い、痛い! この薬はとっても痛いよ!」
「我慢しなよ。よく効く薬は痛いもんだ」
そう言って、もっと塗りつけました。

 しばらくすると、タヌキの背中も治ったので、ウサギはタヌキを釣りに誘いました。
「タヌキくん、舟をつくったから、釣りに行こう」
「それはいいな。よし、行こう」
「タヌキくん、ぼくは白いから、この白い舟。きみは茶色いから、こっちの舟だよ」
ウサギは、木でつくった白い舟に乗りました。
タヌキは、泥でつくった茶色い舟に乗りました。
二隻の船は、どんどんと沖へ行きました。
「タヌキくん、どうだい、その舟の乗り心地は?」
「うん、いいよ。ウサギさん、舟をつくってくれてありがとう。・・・あれ、なんだか水がしみこんできたぞ」
泥で出来た舟が、だんだん水に溶けてきたのです。
「うわーっ、助けてくれ! 船がとけていく!」
大あわてのタヌキに、ウサギが言いました。
「おばあさんを殺したバツだ」
タヌキの泥舟はぜんぶとけてしまい、タヌキはそのまま沈んでいきました。

おしまい



火傷を負った背中にとうがらしの薬を塗られ、そして最後には船で沈められて・・・とは、よーく考えるとなんともコワイ。
連日テレビで報道される現代の事件は、本当に心寒いようなものばかりですが、ふと考えるとカチカチ山だってそうとう・・・。
昔話は外国のものもそうですが、結構残酷なことをさらっと書いていたりするんですよね。白雪姫を苛めた継母は、熱く焼けた鉄の靴を履いて死ぬまで踊り続けなきゃならなかった・・・とか。

そのような描写をどろどろと感じさせないところが昔話の昔話たる魅力なのかもしれません。


kachi2.jpg
お約束通り、ロープウェイ乗り場のあちこちにウサギさんとタヌキさんがいます。
しばに火をつけられて背中が燃え上がっているところなのですが・・・
タヌキさんが嬉しがっているように見えるのは私だけですか・・・(~~;;


kachi3.jpg
背中にとうがらしの薬を塗られています。
おひょ~~~いたそうっっ。


kachi4.jpg
どろ舟がしずみそう~~~。


意地悪なことをすると自分にも同じこと・・・いやそれ以上のことがふりかかってくる・・・という教えも(たぶん)ある『カチカチ山』。

ここに載せた「カチカチ山」は子供用に書かれたものですが、もっと原典(というのか・・・)に近い記述だと、狸は縄を解いてくれたおばあさんを殺した後、おばあさんを煮て婆汁を作り、何も知らないおじいさんに食べさせるのです。
「おいしいおいしい」と言って食べたのが実は自分の妻だった・・・と知ったおじいさんのおどろきは・・・。
○曜ワイド劇場も真っ青のおどろおどろしい展開なのですよ

kachi5.jpg
2機のロープウェイにはウサギ号とタヌキ号があります。

ここ天上山の紅葉は美しいそうですが、私が訪れたときはまだちょっと早かったようです。

さて、ここがカチカチ山と呼ばれるのは、太宰治が昔話「カチカチ山」をモチーフに書いた『お伽草紙』の中の一遍『カチカチ山』の舞台となったからだそうです。

標高1104mまでロープウェイで約3分間で一気に登ることができます。
山頂の富士見台駅からは河口湖、晴れていれば南アルプスが見えます。展望台からは富士山もよく見えます。
(参:カチカチ山ロープウェイHPより)
(今回私は残念ながら乗れませんでした

太宰の「カチカチ山」(お伽草紙)は、タヌキを中年男性、ウサギを若い女性としています。
男性は惚れたその女性に手玉に取られ、尽くした挙句死に至る・・・・というお話
しかしながらこの男性は潔くこう吐くのです。
「惚れたが悪いか」
と。
太宰治『お伽草紙』・・・《瘤取り・浦島さん・カチカチ山・舌切雀》(インターネット図書館 青空文庫)

太宰の物語のせいでしょうか。
ここ天上山でタヌキとウサギの像を見ていたら、なんだかタヌキが可哀想になってきちゃいました(笑)。

老若男女で賑わうロープウェイ乗り場。次回は私も天上世界を味わってみようと思っています。

コメント
この記事へのコメント
私の知ってる「カチカチ山」も、狸が婆汁を作ってお爺さんに食べさせてましたよ。
一時期、残酷童話が流行りましたが、どんどんソフトな表現に変わってくんですかね~。
それにしても、楽しそうなロープウェイですね!
2006/11/14(火) 22:56:14 | URL | K-Hyodo #t4gGa3gQ[ 編集]
婆汁・・・
ひゃあ、カチカチ山ってそんなに残酷なお話だったのね?
婆汁とは・・・・・v-393

昔話って確かに残酷なお話もあるけど、話の中に色々な教えがあったように思います。
カチカチ山だって『因果応報』をちゃんと教えているよね~。
私は子供の頃は読書少女だったので、本を読みながら空想に耽ることが多かったような・・・。読書離れが叫ばれる昨今、子供たちは空想(想像)する力が無くなって来たのかな?

今度は紅葉の美しい時にロープウェーはいかが?
その時はぜひ『うさぎ号』でv-291
2006/11/15(水) 13:01:13 | URL | orashion #dftCSLv6[ 編集]
こんばんわ^^
(゜∇゜ ;)エッ!?あの河口湖のロープーウェイってこんな風になってたんですか?
以前登った時は、何にもなくてつまらなかった思い出があります。
今度覗いてきます^^
2006/11/15(水) 18:54:45 | URL | FujiLove #-[ 編集]
カチカチ山はここが舞台だった?昔話も絵や文字になると恐ろしいものがありますが、おばあさんや、おじいさんが子供達に聞かせると、さらっとしてたのかもしれませんね。耳で聞き、想像する力が最近の子供は落ちてませんか?視覚に頼り過ぎた生活ですからね~
2006/11/16(木) 11:16:28 | URL | ナンシー #-[ 編集]
♪~~♪fromこころ♪~~♪
♪K-Hyodoさんへ♪

うまい具合に忘れていたのか、私自身の記憶は「婆汁」(苦笑)はなかったので、調べていて思わず「えええっっv-405」となりました。
それでもたのしく語られるのが昔話なのですね~~。


2006/11/16(木) 20:00:27 | URL | ♪K-Hyodoさんへ #ZMUMkWGc[ 編集]
♪~~♪fromこころ♪~~♪
♪orashionちゃんへ♪

ロープウェイの本体の模様は、ボウボウ燃える芝をイメージした1号と、しずむ泥舟をイメージした波の模様の2号があるそうです。
どちらがウサギ号なのか?タヌキ号なのか?
沈む泥舟号にはなんーとなく乗りたくないよねぇ(爆)

のどかな昔話の世界に浸ったひとときでした。
今度行った時には乗りたいなーと思っています。
2006/11/16(木) 20:04:13 | URL | ♪orashionちゃんへ #ZMUMkWGc[ 編集]
♪~~♪fromこころ♪~~♪
♪FujiLoveさんへ♪

前の時はこのロープウェイに全然気づかなかったのですが、今回行った時は、なんだかみんながぞろぞろ歩いていくので、看板が目にとまりました。
上に行くときれいな眺めなんですね~~。
今度は行かなくっちゃ・・・と思いました。
2006/11/16(木) 20:10:15 | URL | ♪FujiLoveさんへ #ZMUMkWGc[ 編集]
♪~~♪fromこころ♪~~♪
♪ナンシーさんへ♪

昔話のカチカチ山では泥舟が沈んでいくのは「海」だったり「湖」だったりしています。
でもどちらかというと「海」としているほうが多いかな。
ここは太宰の「カチカチ山」の舞台だからこの名が付いたのではないかと思っています(違うかもしれないけど)。

視覚に頼りすぎ・・・確かにそうかもしれません。
聞きながら想像することの楽しさを味わっていけるといいですよね。

2006/11/16(木) 20:14:37 | URL | ♪ナンシーさんへ #ZMUMkWGc[ 編集]
こんにちわ^^
寒くなってきましたね^^
風邪引かないようお互い注意しましょうね。

暫らくは富士山行くのはお休みだす。
2006/11/19(日) 12:47:30 | URL | FujiLove #-[ 編集]
♪~~♪fromこころ♪~~♪
♪FujiLoveさんへ♪

ホント急に寒くなってきて、はっはっはーーくしゅんv-356って感じです。
暖かかった分、冬物もまだ間に合っていません。
これからどんどん寒くなりますね。
風邪には気をつけたいと思います。FujiLoveさんも気をつけてね。

23日、私は密かに狙っていますが(笑)・・・天候によっては断念ありの気ままモードです(爆)
2006/11/19(日) 18:40:57 | URL | ♪FujiLoveさんへ #ZMUMkWGc[ 編集]
こんにちは。
私のブログへのご訪問&コメント有難う御座います。
お言葉に甘えさせて頂き訪問させていただきました。
カチカチ山ロープウェイとはちょっと危なそうな名前ですね(笑
ロープウェイ自体が泥で出来ていないな心配になってしまいそうです。でも、どの狸さんもそれ程困った顔をしていないのが救いですね♪
2006/11/19(日) 22:17:15 | URL | 君平 #3/VKSDZ2[ 編集]
♪~~♪fromこころ♪~~♪
♪君平さんへ♪

君平さん、コメントありがとうございます。
タヌキ号とウサギ号、どっちに乗りますか?といわれたら、沈みそうないウサギ号に乗りそうです(^^;

なかよし二人組に見えちゃうようなウサギさんとタヌキさんでした。

2006/11/20(月) 22:01:45 | URL | ♪君平さんへ #ZMUMkWGc[ 編集]
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